高配当株投資とインデックス投資を愚直に積み重ねる男、初心者投資家kon-masです。
私は毎月コツコツ高配当株を積み重ねる、いわゆる「お金の生る木」を今まさに育てているところなのですが、毎月購入する株式をリサーチしていくうちにふとある疑問が湧きました。
それは高配当株の配当を貰い続けるのと、配当利回りは低くても長期間に渡り増配を続けるいわゆる連続増配株へ投資して配当を貰い続けるのでは、長期で見た場合、一体どちらがリターンが大きいのか?というもの
単年及び短期間ならば高配当株の方がリターンが高いのは言うまでもありませんが、連続増配株の配当金の成長力も見くびることが出来ないと考えたところから出た疑問です。
そこで今回は一定の条件下で高配当株と連続増配株それぞれについて配当金の面を検証し、その結果をまとめてみることにします。
そして先に結論を書いてしまいますが
想定した条件で10年なら
想定した条件で10年なら
高配当株の方がリターンは大きい!!!
ただし継続すると21年以内にリターンが逆転する。
あくまで主観であると前置きしたうえで
高配当株の分散の一角として検討の余地がある!
それでは分析の方を見て頂きましょう。
高配当株 VS 連続増配株 ~比較前提・検証方法~
比較前提
まず比較するための前提条件を仮定します。
- 高配当株、連続増配株共通して減配しない、税金は無視する、再投資はしない。
- 比較は配当金の累積による。
- 高配当株は増配せず、配当利回りも4%で固定する。
- 連続増配株は1年目の配当金は配当利回り2%とし、1年目の配当金をベースに年間約5%、8%、10%ずつ増配し続けるものを比較する。 ※1
実際にこんなことはありえませんが、こうでもしないと比較できません(笑)
また※1とした1年目の配当利回り2%や、増配率8%という数字の根拠は、日本で一番長く連続増配を続ける「花王」を参考に算出しました。
↑のグラフから期間中の配当利回りの平均が2%、増配率の平均をとったのが「8%」という数字になります。
8%を中心に適当に5%と10%でも計算し、増配率が結果に及ぼす影響も検証します。
5%はともかく、10%の増配も、都合が良過ぎるように思えますが、花王の場合、単年に限ればなかったわけではないので、都合が良過ぎるのは承知で比較検証してみます。
検証方法
高配当株及び連続増配株の両者¥1,000を基準価格として、配当金について比較します。
配当金については、購入直後や、数年の短期では高配当株の方がリターンが大きいのが明らかなので
連続増配株の配当金の累積、単年の配当金が何年で高配当株を逆転するか
この点を見ていきます。
高配当株 VS 連続増配株 ~検証結果~
では検証してみましょう。
~¥1,000を同時に高配当株と連続増配株に投資したら?~
この表より、想定した条件下という前提で
- 単年の配当金については、8~12年目で連続増配株が高配当株を逆転する。
※増配率5%で12年目、8%で9年目、10%で8年目。 - 配当金の累積額については、15~21年で連続増配株が高配当株を逆転する。
※増配率5%で21年目、8%で15年目、10%で13年目。
以上の結果が出ました。
高配当株 VS 連続増配株 ~考察~
検証しやすいようにと、想定が連続増配株にとって都合の良いものになったとはいえ
- 単年の配当金が元本に対して、数年のうちに高配当株の4%を超えた。
- 増配率によって異なるが、十数年で累積配当金も逆転する。
こういった可能性が見える検証となりました。
実際に花王のデータで4%の高配当株と比較してみると2009年に投資開始と想定して、8年目の2015年に単年の配当金は上回り、累積では12年目に逆転しています。
図らずとも検証より良い結果を花王は出していることになります。
以上のことから
こういった企業であれば、配当金を見込んだ投資でポートフォリオの一角を担うポテンシャルはがあると考えるのが私の意見です。
まとめ
連続増配株のポテンシャルについて疑問を持つまでは、私も利回りの低い連続増配株への投資はコスパ敵にイマイチに感じていた時期がありました。
しかし投資を継続するうちに、現在の自分の株式ポートフォリオで分散は十分かを考え、未来の高配当株となりえる連続増配株への投資も自身の目的に合致していることに気づき、今回の検証を実施するに至りました。
また繰り返しですが
ただ例示した花王の株価は現時点(2021年6月中旬現在)で約6,900円と、100株の単元株で購入するとなると690,000円もの大金が必要となります。
しかし「SBI証券」なら、1株から購入が可能です。
連続増配株の多くは購入当初の利回りが低く、複利効果を効かせることを考えるとマイナスです。
しかし資金のすべてを1分野に投資するのではなく、ひたすらに分散を心がければ投資で大損する、いわゆる致命傷を防ぐことができます。
今回の記事が今読んでいるあなたの投資スタンスに合うかどうかは分かりませんが、参考になれば幸いです。
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