「火災保険」
この単語は家を建てた人、自分でアパート、マンションを契約した人なら誰でも聞いたことがある単語でしょう。
かく言う私も家を建てたときにはローン組むのに必要だから入っただけで、実際に火災保険のお世話になることになるとは全く思っていませんでした。
この記事を書くほんの1か月前までは。
と言っても火事をやらかしたわけではありません。

火事じゃないのに火災保険のお世話になった?
何言ってんだコイツ??
こんな風に思った方こそ、この続きを読んで欲しい。この記事は
- 心の底から入ってて良かった!火災保険 ~こういう時に使えます~
- 入っているとは思いますが・・・ 確認しよう!家財は保証対象ですか?
- 実際に使ってみた!申請から保険金受取受け取りまで
こんな内容で
- 火災保険を活用しよう!
- ちゃんとした火災保険に入ろう!
こういったことをお伝えする記事です。
申し遅れました。簡単に自己紹介を。

- ギリギリアラサー、2児のパパブロガー
- 今回はたまたま父の伝手で入った火災保険が活躍しただけの一般人
- 自分で入った火災保険のくせに契約内容をあまり把握してなかった
こんな私が体験した「我が家で火災保険が大活躍してしまった経験」を綴ります。
「家」という大きな、大事な資産を上手に管理するために読んで上手に活用する参考にぜひ。
はじまり ~火災保険が活躍するまで~
突然の妻TEL 〜テレビ逝去〜
遡ること7月中旬、仕事中の私に突如妻から着信。
普段私が仕事中に電話に出れないことを知っている妻は滅多なことでは電話してこない。
嫌な予感がして妻へ折り返し。やっぱり悪いニュース、ろくでもないことが起こっていました。

子供が投げた玩具がリビングのテレビに直撃。
電源はつくっぽいけど、全く映らなくなった
一緒に送られてきた写真で見事に液晶が割れているような痕跡が。

…やばい。こいつは早急に対応しないと。
というのも我が家ではテレビは大活躍
- 妻はBGM代わりになるべくテレビをつけておきたい。
- 子供はYouTube大好き。クロームキャスト使ってテレビで見せないと納得しない
こんな感じなので、テレビがないと家族ほぼ全員の機嫌が悪くなること必至。
我が家の最優先課題として、仕事しながらもそっちのことばかり考えていました(笑)
まず頼ったのは購入店 〜結論・液晶は無理、補償対象外〜
まず考えたのは購入店での保証によって無償対応できないかということ。
メーカー保証の1年は余裕で過ぎているものの、購入店であるエ〇ィオンの長期保証が5年あり、購入履歴を確認したら購入から4年半ほどしか経過していないため、無償保証の対象になっていると考えたのです。
しかし結果

テレビの液晶部分は保証の対象外です。。。
仕事を終え購入店へ連絡したところ、以上のような回答。
正直なんでやねん!と頭を抱えました。
それと同時に
- 修理受付は出来るが、液晶パネルの修理だと8~10万円かかる。
- 機種によっては新品が買えてしまう金額のため、新品を購入する人がほとんど
確かにこんな状況では、誰でも修理するよりも新品買いますね。
同じく8~10万円かかるにしても、修理を数週間待つか、すぐ新品をゲットできるかと比べるまでもありません。
でも痛いなあ・・・。ボーナスが出たばかりとはいえ、iPad欲しいとかこっそり考えていたので、計画は全てパー。
とりあえず寝室に置いてあった小さいテレビをリビングへ移動して代用。
翌日が休みだったのもあり、明日代替品を見に行くか~と陰鬱な気分で眠りました。
思い出したぜ火災保険 〜こういう時も補償されます〜
そして迎えた翌日、半分寝ぼけた状態で天啓が。

「火災保険」が使えるんじゃね?
冗談みたいですが、本当に起き抜け一発目にふと思い立ちました。
一瞬自分の火災保険ってどんな契約になってたっけ?証書見て確認しないといけないかな?と思いましたが
面倒くさかったので、火災保険の契約時に聞いてあった担当者の携帯へTEL
結果として・・・

家財への補償もついてますから大丈夫ですよ!
この言葉を聞いた時、あなたは神か!?と本当に思いました。
というのも火災保険は火災以外にも台風、落雷といった自然災害や、今回の私のような偶発的な汚損、破損に対しても活躍するとのこと。
ただし注意点として、火災保険の契約時に建物と一緒に家財も補償の対象とする必要があります。
契約時に比較検討していませんが、多分、家財も対象にすることで若干保険料が高くなることが予想されます。
一方で契約後、何度使ったところで保険料が上がることがなく、火災保険が「家災保険」と呼ばれることがあるらしいです。
「絶対に家財も補償対象にするべき!!」とは言えませんが
- 小さい子供がいる
- ペットがいる
- 自分、家族がおっちょこちょいな自覚がある
などなどのリスク要因があるならば私は

悪いことは言わん!!!
家財も補償対象にしとけ!!
知人、友人だったらそう強く勧めます。
保険金を勝ち取る受け取るまでにやったこと
ホッとしたのも束の間。
この時点では補償がいくら出るかとかは全く未定なのに気付き、まだまだ安心できません。
まあそれでも何もなくテレビを新規購入するのに比べれば全然マシなので、助かることに間違いありませんが。
そして保険屋から
- 破損したテレビの写真をください。破損状況と型番とが分かるように。
- 破損したテレビをいつ購入したのか、いくらで購入したのかといった情報をください。
- 購入店などでの修理見積りと、同等品、代替品の見積りを取ってください
以上を求められたため、重い重いテレビを持ってエディ〇ンへ。
まず修理見積
まず修理見積に時間がかかるだろうと予想して修理受付へ。
幸いにも混雑することはなく受付へ経緯を説明し、修理見積を取ることに。
※さてここから生々しいお金の話が入ってきますが、具体的な金額を書くのは憚られるため、破損品の購入時金額を100%として、こいつを基準にお話ししていきます。
さて案外早く修理見積が出されました。

詳細な見積りは修理センターに送らないと出ないのであくまで概算ですが
液晶パネル総とっかえで(破損品購入時金額の)160%です。
思わず笑ってしまいました。メーカーなど選ばんかったら同じ大きさのテレビ2台買えるやんけ。
釣られて受付してくれた店員さんも苦笑い(笑)
こんな金額では修理する気も起きないので、処分する前提でテレビを預かってもらいました。
同等品を探して見積り!
さて次に同等品の見積りを取ります。修理があれだけ高額になると

修理はせずに買い換えろよ(笑)
こう言われた時のための資料として、同等品の見積りをとってくれと担当者から依頼されました。
正直家電についての細かいことが分からないので、壊れたものと同じメーカー、サイズで絞り込みました。
結果として破損品購入金額の107%ほどのものの見積りを取りました。
一応50%くらいの格安品もありましたが、LAN接続が出来ないとのことで、クロームキャストを使用している我が家にとって必須と言える機能がないためNGとしました。この機能がない時点で同等品じゃないですし。
そうやってとった修理見積と同等品の見積りをLINEで担当者に送信し、果報を待ちます。
保険金の請求書へ署名捺印
また破損から5日後、私の場合は郵送ではなく、担当者が直接保険金の請求書類を持ってきました。
特に難しいことを書く項目がなかったため、その場で署名捺印をして担当者へ渡して終了。
保険会社からの提示額1 ~納得できん!考え直せ!~
破損から2週間後、仕事中に担当者から電話があり、保険会社から保険金が決まったとの内容で連絡がありました。
ちなみに2週間もかかったのは、この数日前に周辺で落雷が多発し、保険会社への請求が多発したためとのこと。そういうのがなければもっと早く対応してもらえるのかな?と思います。
さて気になる提示金額は(破損品購入金額の)70%。

ふざけるな!!!
と言いたい衝動を抑え、保険会社の言い分を聞きます。
保険会社の言い分
保険会社の言い分は以下の通り。
- 液晶修理より明らかに購入した方が安い。同等品購入額を基準に計算するよ
- 同等品って出されたテレビって1グレード上ですよね?
- うちで同等品調べたので、その金額を保証しますね。
とのこと。
いやいや、指定された型番のテレビは見に行った時そんなテレビ見当たらんかったわ。
確かに当初言った通り、無いよりかはマシですがこちらが求めた金額より、遥かに低い金額を納得できない理由で提示されたので、ここは素直に頷けません。
交渉 ~あくまで冷静に。根拠をもって~
そこで今回私が嚙みついたのは「保険会社が調べた同等品」という部分について

いくら保険会社で同等品を調べたと言われてもなあ。
「この商品の金額を保証します。」と言われても店頭に商品がなく、買えなかったら意味ないですよね?
補償と言うからには同等品のテレビが買えないと意味がなく、店頭展示のない買えない商品のお金だけを渡されても困るんですよね。という内容で交渉。
というか初めて聞く型式の商品で、保険会社の言う価格が適正価格かどうかも判断できませんでしたし。
そりゃあ保険会社も営利企業なのは理解しており、詐欺のような請求は突っぱねなきゃいけないのは理解していますが、こいつはちょっと納得できないですからね。
保険会社からの提示額2 ~落としどころ~
1回目提示額の連絡があった翌日、2回目の提示額は(破損購入品の)94%。
保険会社からの説明は
- 確かに同等品の値段はネットの販売価格で、店頭価格よりも高かったです。
- 同等品の見積りを渡したエディオ〇に連絡しました。
- 確かに店頭展示はないものの、倉庫に在庫があるとのこと。
- その店舗での販売価格を補償額ということでどうでしょう?
以上の理由で前述した94%という数字に。

いきなり20%も上がるんかーい!!
この結果に、言ってみるもんだな~と思ったものです。
またこの辺が落としどころかと。実際に1回目出した私の意見を元に再考してもらい、その根拠、考え方は理解できます。
それとこれ以上長引くのも勘弁してほしいという思いもあったため、その金額で了承しました。
金額がとりあえず決まったことで、新しいテレビも購入しました。
保険会社から提示のあった型式でエデ〇オンに行って交渉、店頭価格の約15%引きの値段で購入しました。
持ち帰り、配線接続時にちょっとしたトラブルがあったものの、これでようやく事故前の生活に戻りました。
またその5日後、保険会社から文書で正式に補償金額が通知され、指定口座へ振り込まれました。
こうして私に降りかかった災難による一連のいざこざが終わりました。
感想 ~火災保険を使ってみて~
一番は「火災保険を使う」って知識があって良かった!!ということ。
今回の話を職場の同僚や友人にすると

そんなことで火災保険なんて使えるの!?
という声を多く聞いたためです。また実際私も直後には思い当たらなかったですし。
しかし一方で、金銭的な補償があったとしても、今回の場合で言う
- 保険会社への請求、問い合わせ、交渉
- 購入店へ行って修理見積、同等品の見積りを取る
- 故障品の撤収、代替品の設置
これらをこなしたことを考えると、もう勘弁してほしいです(笑)
一方で万が一同じような事故が起きたなら、今回同様躊躇なく火災保険に頼るでしょう。
まとめ
最後にまとめとして、記事をざっくりまとめときます。
- 火災保険を使うのは火災のみに非ず。
- 自然災害の他に、偶発的な汚損・破損に対しても補償が効く。
- また火災保険の契約時、建物のみでなく、家財も補償の対象にすることができる。
ここまでが前半。そして後半に私の経験を一例に、実際に使った時の事務の流れを綴っています。
- まずは担当者、請求ダイヤルへ連絡。
- 破損・汚損状況、商品の型式、購入金額の報告
- 購入元などへ修理見積、同等品の見積をとり、保険会社へ報告
- 保険会社が補償金額を決定
こんな流れで補償金額が決まりますが、ここで万が一補償金額に不満があその理由と共に冷静に交渉しましょう。
今回の私のように納得できる金額が提示されるかどうかは個別の案件によりますが、対応へ不満、不信があるなら解約し、別の保険会社への乗り換えも考慮する必要があるかもしれません。
最後に事故発生から保険金が振り込まれるまでの時系列を。
経過日数 | 事柄 |
0日 | テレビ破損 |
1日 | 保険会社担当者へ問い合わせ |
〃 | エ〇ィオンで修理見積り、同等品の見積りをとり 保険会社担当者へ報告 |
5日 | 保険会社担当者から保険金請求書を受け取り、 即日署名捺印して提出 |
14日 | 保険会社から1回目提示額の連絡があり交渉 |
15日 | 保険会社から2回目の提示額の連絡あり、了承 |
20日 | 保険会社から保険金の決定通知が文書で届き、振り込みを確認 |
冒頭にも綴りましたが、この火災保険の家財補償は「知らなければ損をする」ものです。
言うまでもないですが、悪用は厳禁です。
しかし知らなければお金を支払うばかりで適切な補償を受けられません。
保険料を支払うばかりで補償を受けられないでは、何のために保険に入っているのか分かりませんよね。
家も家具家電といった家財も、大切な資産です。これらを大切に維持管理し、豊かな人生を送る一助にこのブログ、この記事がなれたら嬉しいです。

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